リクエスト

ふと、リクエスト募集してみようと思ったのですが、需要ありますかね?小話に載せているような散文レベルのものを沢山書きたい病なのですが。リクしたいですー。と一言拍手貰えればちゃんと募集かけます。とりあえず、次の記事を上げるまでに反応をいただければ。...

夕方の食卓

 雅人は、数ヶ月前に自宅となった家の扉を開けた。引っ越してきてから、通勤時間が少しだけ短くなった。「ただいま」 家に誰かいるか判らないが、いるかもしれない一人のために声をかける。 だが、返事はなかった。それに安堵と気落ちを感じる。そっと、リビングへと続くドアを開けた。「おかえりなさい」「あ、いたんだ」「いましたよ」 外へ遊びにいっているものだと思っていてた三咲さんは、栗色の長い髪をくくり、セーラー...

カスタードクリーム

 ベージュの壁、白い部屋。冷えた空気、揺れるカーテン。 ブラウンのフローリングに投げ出された白い脚。 指先が冷えて痛い。曲げることによって熱を補おうとするが効果はゼロ。 白いシャツ、黒いズボン、流れる空気。ヒーターの熱と冬の風がぶつかり、暖かいのに冷たい。熱を閉じこめない部屋。薄着で寒い。 カスタードクリーム、粉砂糖、ベタベタの指。 口の周りにクリームがへばりつき、舌先で拭う。指についた砂糖をこす...

エンゼルクリーム

 当然ながら冬は寒い。だからヴィンセントは待たすまいと、約束の時間よりたいぶ早く予定地に着いた。約束相手とは同居している仲だったが、今日は互いに用事があって別れていたのだ。 用事が終わるころを見計らっての約束だったが、予定が狂うことになった。約束の場所で十分ぐらい待っていると、唐突に持っている鞄が震えた。思わず背筋を伸ばす。この感覚はいつになっても慣れない。 ヴィンセントはその振動の元を取りだした...

牛乳1

 天敵、宿敵、災害。言い方はなんでもいいが、そういったものがオレにはある。 極悪にして最悪、残忍にして酷薄。別名白い悪魔――「そんなに睨んだって、減らないわよ」 頭上から降ってくる高圧的な言葉に、オレはギリリと歯ぎしりをした。「遊びたかったら、さっさと飲んじゃいなさい」 今は昼休み。教室にはオレと女子と担任の三人しかいない。他のやつらはみなグランドに遊びに行った。二階の教室からは、クラスメイトが遊ん...